『テレビで外国の文化を知る』
テレビを見ることについて言えば、ある人に言わせれば何も得るものがなく、時間の無駄ということになるかもしれませんが、しかし私個人の外国語を学ぶということからすれば、テレビを見ることは言語を学んだり、外国の文化を知るのに非常に役立ち、特に長くその国での生活や仕事をしていれば、休憩時間にテレビを見たり、地元のニュースや市民生活を知ることができます。言語と文化は相互に依存しており、切っても切り離すことができないもので、相手の国の言語を学ぶことは、相手の文化も勉強していることになります。その国の歴史文化などについて理解を深めることは、言語レベルの向上にも自ずと役に立ちます。「多くを見ること」は「知識を広める」ことであり、現地の生活を知ることで、交流の場でより多くの共通の話題を持つことにも繋がります。
日本で仕事をしている間、テレビを見ることで、私はすぐに現地の生活に溶け込むことができました。私の情報(すなわちニュース)の多くはみなテレビから入って来たもので、ある意味で私は日本人よりも様々な食品の人気ランキングを知っています。例えば、人気ナンバーワンのカレーが無印良品のグリーンカレーであることや、ハンバーガー総選挙の1位はモス・バーガーであること、一番おいしいプリンはグリコのプッチンプリンであることなどなど、これらはみな国民一万人の投票により選ばれています。
「民は食をもって天をなす」。日本の飲食番組は細かく作られていて、とても面白いです。ある番組では、有名な芸人8人を一軒の焼き肉店に集め、69種類の牛肉料理の中から、人気のあるもの10品を当てさせるもので、選んで、焼いては食べ、すべてが当たるまで帰れません。はじめはおいしいでしょうが、だんだんと腹がいっぱいになり、苦しくなってきます。ですからあらかじめ市場を理解し、食べる人の心理や牛の各部位の味や値段などを知り、それらをもとに注文してやっと正解することができます。いろいろ情報によって注文すれば,当たる可能性が高くなります。番組では牛の部位ごとのそれぞれの呼び方や部位ごとの味が紹介され、それはまるで包丁で捌いているように、リアルに描かれ、主要部位のランキングもはっきりと表示されています。私は携帯電話で撮影して言葉の意味を調べてみて非常に勉強になりました。このあとスーパーで牛肉を買う際にも少しはわかるようになりました。
つまり外国にあっては、テレビを見ることは新鮮な感じがしますし、いくつかの番組は万人に受ける番組もあります。日本には芸能人が参加する趣味や知識クイズ番組が多く、彼らは2つ、各グループ8~10人に分かれて、順番に問題に解答します。芸人さん達は笑いながら、衆目を集めながらも、決められた時間内に間違えて答えたり、回答できないと、その場で「脱落」してしまうことになります。つまりこのような番組はスター芸人さん達の知識と知恵が試されることになります。例えば「世界で最もビールの消費量が多い国は」と言う質問があり、両端の1位の「中国」と10位の「南アフリカ」が判っていて、その間にある8つの国を当てるとします。前の方で回答した人は割と簡単に「アメリカ」、「ロシア」、「ドイツ」、「ブラジル」、「日本」、「イギリス」、「スペイン」、「ポーランド」といったように即答できます。しかし「イタリア」、「オーストラリア」、「フランス」、「カナダ」、「オランダ」、さらに「韓国」は正解の中には入っておらず、後になればなるほど、当てずっぽうになり、「チリ」、「マレーシア」、「インド」、「インドネシア」。。。。。。20秒間では当てられず、時間を過ぎると即退場となるので、かなり緊張してしまいます。私はこの番組を見ながら国名を思いだしては、知らず知らずのうちにゲームに引き込まれてしまい、最後に残った8位の国が続けて何人か答えられませんでしたが、なんと一視聴者に過ぎないこの私は図星でした。(正解は)「ベトナム!」
テレビを通して思いがけなくも、日本にはヤギによる除草の仕事を引き受けている会社があることを知りました。ウサギも羊もヤギもみな草を食べるのが好きですが、実験の結果、ウサギを人間のために働かせるのは難しいようで、というのもウサギは人間の言うことを聞かないようです。また羊はとても賢いのですが、弱点は坂を上るのが苦手だということがわかりました。しかしヤギは最も理想的な「除草機」で、ある大きな公園では定期的に会社にヤギに「お願い」してくるそうです。何百頭ものヤギがトラックから降りてきて、社員の指揮の下、指定区域に入る様子は壮観です。数時間で、雑草が生えた山の斜面は上から下まで一気にきれいになりました。このような「風景」は環境にやさしいだけでなく、公園の人手による除草費用の35%が節約され、さらに地域住民も見物にやってきました。
つまり、テレビは一つの窓であり、私の知らない土地での生活を豊かにしてくれるばかりでなく、外国語のレベルを高め、また知識や視野を広げてくれました。外国に来て、勉強でも仕事でも、テレビを見ることは相手国の言語を学び、その国の文化を知る良い方法だと思います。中国語、漢文化に興味のある日本人の方も試してみてはいかがでしょうか。
福山大学孔子学院副学院長 石慧敏
说到看电视,也许有人会觉得有点无所事事,浪费时间,但是从我个人学外语的体会来说,我觉得看电视对学习语言、了解异国文化是很有帮助的,尤其是较长时间在该国生活和工作的话,更可以充分利用休息时间看看电视,了解当地新闻及市民生活。因为语言和文化相互依赖,密不可分,学习对方国家语言的同时,也在学习对方的文化。对该国历史文化等了解多了,对语言水平的提高自然也有帮助。所谓“见多”才能“识广”,了解了当地的生活,交流时就有了更多的共同话题。
在日本工作期间,通过看电视我迅速融入了当地的生活。我的好多情报(即信息)都从电视而来,某种程度上我比身边一些日本人还了解各种食品的人气排行榜,比如我知道排名第一的咖喱是无印良品的グリーンカレー(绿咖喱)、汉堡总选举第一名是モスバーガー(莫氏汉堡),最好吃的布丁是グリコ(格力高乳业)的プッチンプリン(步情布丁),这些都是由一万名国民投票选出来的。
“民以食为天”,日本的饮食类节目做得很细,也很有趣。节目请来8位相对有名的艺人到一家烤肉店,要求在69款牛肉菜品中选择10款最受欢迎的菜,边选、边烤、边品,直到全部选中为止,否则不能回家。一开始是美味的,到后来就撑得痛苦了,所以必须得了解市场、了解食客心理以及牛各部位的口味价格等,有根据地点菜才有可能中标。节目中关于牛的不同部位的叫法及每个部位的口味都有介绍,就像庖丁解牛图,十分形象生动,主要部位的排名也标识得一清二楚。我用手机拍下来再查阅词语意思,可谓长知识。后来到超市买牛肉也能看懂个一二了。
因为毕竟是在异国,看电视总带给我一些新鲜感,有些节目确实雅俗共赏。日本有不少请明星艺人参加的趣味知识竞赛类节目,把他们分成两组,每组8到10人,然后出题轮流回答。艺人们可以轻松搞笑,吸引眼球,但一旦在规定的时间内回答错误或回答不出来,就会当场“脱落”(淘汰出局)。所以这类节目挺考验明星艺人们的知识和智慧的。比如有道题是猜世界上啤酒消费量最多的国家,两端分别列出了第一位的“中国”和第十位的“南非”,中间要求猜出名在其列的八个国家。轮在前面猜的人还比较容易猜中,“美国”、“俄罗斯”、“德国”、“巴西”、“日本”、“英国”、“西班牙”、“波兰”(ボーランド)都被一一猜对了,而“意大利”、“澳大利亚”、“法国”、“加拿大”、“荷兰”,甚至“韩国”都不在其列,越往后越难,有人就开始瞎猜,什么“智利”、“马来西亚”、“印度”、“印度尼西亚”……20秒猜不中,时间一到就出局,气氛相当紧张。看这个节目让我复习了国名,一边看不知不觉中也加入了抢答的行列,最后一个位于第8位的国家接连几人都没说对,居然被我这个旁观者猜中了:ベトナム(越南)!
通过电视,我了解到在日本居然有这样的公司,专门承接派遣山羊除草的业务。兔子、绵羊和山羊都喜欢吃草,但经过实验发现要让兔子为人类工作似乎很难,因为兔子不听人类使唤,绵羊挺乖的,但它的弱点是不擅长爬坡。而山羊是最理想的“除草器”,于是一些大型公园定期向公司“请”来山羊。上百头山羊从大卡车上下来,在公司员工的指挥下,进入指定区域,此景颇为壮观。几个小时下来,长满高高低低杂草的山坡一下美化了,这样的一道“风景线”不仅环保,还为公园节约了35%的人工除草的费用,更吸引了当地居民前来观赏。
总之,电视是一扇窗,不仅丰富了我的异域生活,提高了外语水平,也扩展了知识、开拓了视野。到了异国他乡,不管是学习还是工作,我认为看电视都是一个学习对方国家语言,了解异国文化的良好途径。对汉语、汉文化感兴趣的日本朋友们不妨可以试一试。
福山大学孔子学院副院长 石慧敏